Foot Free開発物語
開発のきっかけは、私自身の体調不良からでした。
まだ、30 代で夏なのに汗をかかない、のどが乾かないから水分を取らない、素足にサンダル、体温は 35 度台、完全に 冷え症なのに自覚がない。
ある朝突然、全身が硬直し激しい痛みを感じ、自分の身体がそれまでとは明らかに違っていることに気づかされました。
それが加齢(筋力の衰え)によるものであることを知ったのは、その何年か後、インソールメーカーで働き始めたときです。 そのインソールは、健康な身体を維持するためのオーダーメイドのインソールで、それまで私が知っていた(クッション材の)インソールと全く違い、高価なものでした。はじめて、そのインソールを履いたときの感覚は忘れられません。
生まれて初めて「真っ直ぐ」立つことを知りました。
そのインソールを使い始めてからの私は、暑いと汗をかき、のども乾くようになり、体温も 36 度を超えるようになりました。
その高価なインソールは、全国の 60 才以上の女性達に支持され、売上も大幅に上がりました。
当時の私は、全国をまわり、6 年間で延べ 1 万以上のお客様お一人おひとりと対話し悩みを聞きました。
このような高価なインソールを買う人は、「腰痛」「膝痛」「外反母趾」等の痛みで病院に行くと、「加齢が原因」で筋肉をつ けるように言われるが、痛みがあるのに運動できないという方たちです。その方たちが、サンプルインソールを履いた瞬間に笑顔になり、喜ぶ光景を何度も目の当たりにしてきました。この仕事をしていて最高の瞬間です。
そして、笑顔になり喜ぶひとを、もっと見たいと思うようになりました。
当時のインソールは、値段も高価でしたが、硬くて厚みがあり、おしゃれな靴には入れることができませんでした。 多くのひとに使ってもらうため、価格を抑え、ハイヒールでも履ける、薄くて硬くない、そして、筋肉に働きかけるインソー ルが必要だと思いました。
探してもみつかりません。世の中にないのだから。
そこで、「世の中にないなら、自分で作るしかない!」と独立。
それから 5 年間、試作、テスト販売、改良を重ね、2018 年 10 月に発売したのが足裏筋トレインソール「FootFree」です。 発売から 2 年経ち、いまでも展示会の会場で多くのお客様の喜ぶ姿を見ています。
「FootFree」をはじめて見たお客様の第一声が、「値段の高いインソール!」
この言葉を何万回と聞きました。
それはそのはず、私が 30 代のとき、まだ高価なインソールに出会う前の感覚と同じです。
加齢により、筋肉が衰えると、体調不良になり様々な症状が出始める。
↓
足の筋肉が身体全体の筋肉バランスを支えている。
↓
足の筋肉バランスを保つことが大切。
足裏トレーニングに特化したインソールは唯一無二で、それまで知っていたインソールとは目的が違います。 インソール以外で探してみても、「足裏をトレーニングする」といった概念の商品は世の中にないのです。
ある方に、こんなこと教えていただきました。
「FootFree」は、「足裏をトレーニングする」という、まったく新しいカテゴリーではないでしょうか?
深刻化する高齢化社会に向けて、「自分の身体は自分で守る」「足の筋力の役割、重要性、大切さ」を発信し、「足裏の トレーニング」という新しいカテゴリーを社会に認知していただく、同じ考えを共有する方と一緒に挑戦したいです。